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アルヴァ・アアルトとはどんな人?
アアルトは、フィンランドで最も有名な建築家の一人です。
彼の手掛けた建築物は、フィンランドの自然を取り入れていることが特徴です。
クールで現代的ながらも、木や石を使うことで、素朴さや柔らかさも感じられます。
建築と言うと、見た目を追求するイメージがありますよね。
彼の作品は、使いやすさも追及した設計をしており、それもまた魅力の1つです。
フィンランドにあるアアルトの建築
ヘルシンキ編
ヘルシンキにはアアルトが建築した建物が数多くあります。
ここでは紹介しきれないので、代表的な作品を挙げます。
フィンランディアホール
フィンランドのモダニズム建築は国内至る所で見られます。たとえばヘルシンキなら、アアルトが設計したフィンランディアホール、2016年に改築のため、一度閉鎖され2019年に再オープンする予定のオリンピックスタジアム…..#VisitHelsinki #VisitFinland pic.twitter.com/fXMTdcewrA
— フィンランド政府観光局 (@visitfinlandjp) January 10, 2017
フィンランドでもっとも有名なコンサートホール・会議場だと言われています。
白くて巨大な壁は現代的ですが、水辺にそびえたつ様子はとても優美です。
コンサートホールとはいえ、市民の憩いの場になっていそうなイメージです。
ロビーなども白を基調としていますが、照明のせいか、内装は柔らかい雰囲気があります。
アカデミア書店
アアルト設計のアカデミア書店。天窓からは光が降り注ぎとても明るい店内です。奥にはカフェアアルトがあり人気スポット。2階に無料のお手洗いがあるのも観光客的にはポイント高いです。 pic.twitter.com/hY5sQn5Rqg
— 北欧旅行フィンツアー (@finntour) September 11, 2019
ヘルシンキ最大の書店です。
中央に行くと吹き抜けになっていて、開放感があります。
中央部の天井は一部ガラス張りとなっていて、太陽の柔らかい光が入ってきます。
うねった形のドアノブなど、アアルトの独特なデザインも随所にちりばめられています。
2階にあるカフェ・アアルトは、自身が内装を手掛けました。
映画「かもめ食堂」のモデルにもなっています。
アアルト大学(旧ヘルシンキ工科大学)
とてもインパクトのある建物ですね。
なんと、これは大学の講堂なんです。
手前の石段はかなり急に見えますが、座って談笑する様子も見られるそうです。
講義室には天窓があり、天井から太陽の光が入ってきます。
日本の大学では見かけない設計です。
日本ほど日照時間が長くないせいもあるのでしょう。
アアルトが設計した当時はヘルシンキ工科大学という名前でしたが、現在はアアルト大学に編入されています。
心地よいインテリアで読書に集中できるやさしい空間「アアルト大学図書館」 https://t.co/qLlGiYquzA pic.twitter.com/qCy8vMdksE
— hash_casa (@hash_casa) April 16, 2020
図書館も、講義棟と同じように、外からはいってくる太陽光と人工照明を巧みに組み合わせて柔らかい雰囲気を出しています。
加えて、動線が上手く考えられており、内部で人が歩きやすいように設計されているそうです。
アアルトの自宅/アトリエ
アアルト自邸。
好きなものに囲まれた暮らし。 https://t.co/ghSu17hBOG pic.twitter.com/9ShL4OnODI— We-Steins (@WeSteins) September 26, 2019
アアルトは、自宅兼アトリエを自ら設計し、そこでスタッフと共に制作を行っていました。
白い壁に木材を上手く取り入れた外観をしており、モダンな雰囲気なのにあたたかみが感じられます。
内装にも、自身が設計した家具が使われています。
置かれているモノはシンプルなのに、とてもおしゃれな空間となっています。
普段は入ることができませんが、時々ツアーをやっています。
日本語のチラシを見かけたので、日本語のガイドもついているようです。
ロヴァニエミ編
ロヴァニエミの都市計画
まず、アアルトは現在あるロヴァニエミの街全体を設計しました。
ロヴァニエミの街は第二次世界大戦中に破壊されたため、戦後の復興の際に一から造りなおされたのです。
実際行ってみると、ロヴァニエミの街は整然としていて、あまり古い感じがしません。
歩いているとわかりませんが、上空からみると、街がトナカイの頭の形をしています。
Do you see the reindeer on the map? What would be more fitting here in Rovaniemi, Lapland, than to have the town shaped…
Visit Rovaniemi – the Official Hometown of Santa Clausさんの投稿 2019年10月17日木曜日
ロヴァニエミ図書館
扇の形をした外観と、半地下のような閲覧室が特徴的です。
照明などのインテリアも、アアルトがデザインしたものです。
重ねると美しいらせん状ができる、有名な椅子も置いてあります。
アカデミア書店やアアルト大学の図書館と同じように天窓があり、室内は柔らかい光で満ちています。
サンタ発祥の地だからか、サンタクロースの絵本のコーナーがあります。
日本語の本もありました。
入口の前にはトナカイのオブジェがあります。
現代アートのようでかっこいいですね。
ラッピア・タロ(多目的ホール)
図書館のすぐ近くにある多目的ホールは、冬の夜に行くのがおすすめです。
なぜなら、ライトアップがとても綺麗だからです。
ホール本体の上に白い山のような物体があり、暗くなると青い光で照らされます。
昼間だとわかりづらいですが、オーロラをモチーフにしているのだそうです。
雪で真っ白になった大地の上には、青色の波がとても映えます。
それはまさしく、本物のオーロラのようでした。
その他の都市
マイレア邸
https://twitter.com/ArtekJapan/status/1251371180189077504
フィンランド南西部のポリという都市にあります。
アアルトの友人であるグリクセン夫妻の別荘として建てられました。
家の中のあちこちに木柱が立っていて、室内なのに森の中にいる気さえしてきます。
窓の外には緑豊かな庭も見えます。
内装には木がふんだんに使われているので、日本の木造住宅にいるような、懐かしい気分がしますね。
マイレア邸は、個人のお宅なので自由に入ることはできません。
ただ、中に入れるツアーをやっている時期もあります。
いかがでしたでしょうか。
フィンランドに行くときは、ぜひ立ち寄ってみてください。
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