バルト三国共通で有名なものといえば何でしょうか?
それはバルティック・アンバーです!
今回はバルティック・アンバーについて紹介します。
そもそもどんなものなのか?
何故バルト三国で採れるのか?
更に、お土産として買う時に気になる、本物と偽物の見分け方も紹介します!
是非ご覧あれ!!
バルティック・アンバーとは?
バルティック・アンバーとは、バルト海沿岸で採れる琥珀のことです。
古代生えていた松の木の樹液、つまり松ヤニが固まってできたもののこと。
中に虫が入っているものは希少だとされ、高値がつく。
バルト海沿岸は世界最大の琥珀の産地であり、バルト三国やその周辺の国々では昔から琥珀が有名な特産品になっています。
リトアニアでは「ギンタラス」と呼ばれており、病気予防や魔除けのお守りとして身につける習慣がありました。
特徴
バルティック・アンバーは、コウヤマキの樹脂からできています。
コウヤマキは、高野山に多く生息することからこの名前がつきました。
樹形が美しいことから、世界三大庭園樹の一つに数えられます。
また、芳香があり湿気にも強いことから、高級な風呂や桶などに使われています。
かつて世界中に分布していましたが、次々と絶滅し、現在の生息地は日本のみとなっています。
注意
インターネット上の一部のウェブサイトでは、コウヤマキの生息地が日本と韓国と書いてあります。
しかし実際は日本にしか生息していません。
どうして琥珀がとれるのか
琥珀は松の樹脂が固まったものなので、松の生えている陸上でないと存在しないはずです。
では、何故バルト海沿岸で採れるのでしょうか?
それは、樹脂の性質に秘密があります。
樹脂の密度は1cm3あたり1.05~1.096gです。
一方、海水の密度は1cm3あたり1.02~1.035gです。
密度は樹脂のほうが僅かに大きいですが、実際は中に気泡などが入るため琥珀の方が密度が小さくなることもあります。
更に、このくらいの差だと波の力によって琥珀は流れていきます。
つまり、海の波が琥珀を運び、やがて海岸に琥珀が打ち上げられるのです。
こうしてバルト海の沿岸で琥珀が採れるのです。
偽物に注意!!
琥珀はバルト三国の様々な所で買うことができます。
しかし、有名な特産品であるだけに偽物も多く出回っています。
ここで、琥珀の本物と偽物の見分け方を紹介します。
1.濃い塩水に入れる
先程、琥珀は海水と密度が殆ど変わらないと説明しました。
この性質を活かすのです。
つまり、濃い塩水に入れて浮けば琥珀、沈めば偽物です。
しかし、店頭で売られている商品を塩水に入れるわけにはいけません。
更に言うと、材質によっては偽物でも塩水に浮く場合があります。
そこで、もっと手軽に見分ける方法を紹介します。
2.触ってみる
琥珀は触ると、ぬるいというか温かみがあります。
琥珀は熱を伝えにくい性質があるので、逆に熱が内側にこもりやすいからです。
3.ハンカチでこする
琥珀は、表面をこすると静電気がおきる性質があります。
布のハンカチで表面をこすると、真偽を判別することができます。
いかがでしたか?
今回は、バルト三国の特産品である琥珀について紹介しました。
是非参考にしてくださいね!
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