フィンランドだけじゃない!バルト三国のサウナの秘密

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サウナといえばフィンランドですよね。

確かに、サウナはフィンランド発祥で、サウナの数は尋常じゃありません。

しかし、サウナが盛んなのはフィンランドだけじゃないんです!

今回は、バルト三国のサウナ事情について紹介します。

 

バルト三国のサウナの特徴とは?

バルト三国には、それぞれ独特のサウナ文化が存在します。

 

ですが、ざっくり言うと、エストニアのサウナ文化はフィンランドに似た部分が多くあります。

一方、ラトビアとリトアニアのサウナには、フィンランドやエストニアのサウナにはないものがあります。

それは、サウナマスターと呼ばれる人の存在です。

 

サウナマスターとは、いわばサウナ体験のコーディネーターです。

  • サウナ室のコンディションを調整する
  • 利用者が休憩時間にとる食べ物を用意する
  • マッサージなどのトリートメントをする

といったことをします。

 

また、バルトには、グループでサウナに行ってトリートメントを受けた後、食事をしながら談笑する文化があります。

この文化は、ロシア式サウナ「バーニャ」にも共通しています。

 

フィンランドやエストニアでは、自分たちでサウナ室内の温度を調整します。

温度や入る時間に決まりはありません。

周りの人の様子をうかがいつつ、その日の体調や気分にも合わせてロウリュ(熱した石に水をかけて蒸気を出すこと)を行います。

 

エストニア

サウナからも読み取れるフィンランドとの関係

先ほども書いたように、エストニアのサウナ文化は、サウナの本場フィンランドと似たものを感じます。

それは、日常生活でサウナが欠かせない存在だからです。

エストニアには、自宅にサウナをもつ人が多く、家族や友人と定期的にサウナに入る習慣もあります。

また、フィンランドでSaunaと呼ばれているものは、エストニアだとSaun(サウン)という名前です。

 

民族や言語系統が近く、兄弟関係に例えられることもあるフィンランドとの関係は、サウナからもわかるんですね。

日本のとは違う?どうやって入る?フィンランドのサウナについて

2019年9月13日

 

今もスモークサウナが使われている

スモークサウナとは、フィンランドやエストニアにおける伝統的なサウナのことです。

薪を燃やしてサウナストーンを温めるのですが、煙突はなく、煙がある程度残っている中で使います。

非常に手間暇かかるため、フィンランドでは20世紀以降、現在主流のサウナに取って変わられてしまいました。

 

エストニアでも、一般的にスモークサウナがあまり使われていませんが、今でも南部では地域全体で使われているところがあります。

エストニアのスモークサウナは世界無形文化遺産に登録されていて、スモークサウナを体験するツアーもあります。

https://twitter.com/5starclub/status/999949585140277249

 

スモークサウナは「キング・オブ・サウナ」と呼ばれており、実際に入った人々は口をそろえて
「スモークサウナに勝るものはない」
と言います。

一生に一度は入ってみたいものですね。

 

ラトビアでは、植物の恵みを最大限活かす

https://twitter.com/kousyuu_sauna/status/1182674552532488194

ラトビアのサウナでは、ウィスキングを非常に重視しています。

ウィスキングとは、植物を縛ったもの(ヴィヒタ)で体をパシパシ叩くことです。

皮膚の血行を良くする効果があるとともに、植物が皮膚に当たる感触や植物の香りでリラックスする効果も期待できます。

 

エストニアやフィンランドでもウィスキングは行いますが、ラトビアでは特に力を入れています。

様々な種類の植物やハーブを使って、季節やコンディションに合わせたウィスキングをするのです。

特に夏には、森や野原で摘んだ草花をふんだんに使い、じゅうたんのようにします。

他の国のヴィヒタは、白樺やオーク中心ですが、花も使うラトビアのサウナトリートメントは、色とりどりで視覚的にも癒されます。

 

そして、先ほども書いたように、ラトビアのサウナにはサウナマスターがいます。

サウナマスターは、ラトビアでは専門的な職業としての地位が確立されています。

サウナマスターを養成するための専門学校もあるくらいなんです。

 

リトアニアでは、トリートメントが日進月歩である

リトアニアのサウナマスターは、様々なウィスキング技術を開発し、それらを駆使してトリートメントを行います。

 

といっても、機械を使うわけではありません。

天然のものだけを使い、サウナマスターの手で施術をします。

塩や木の実で身体をスクラブするのが一般的です。

 

リトアニアでは、古くからサウナは神聖な場所とされ、はちみつやオーク、琥珀などリトアニアの大切なアイテムを使って儀式が行われてきました。

現在は、琥珀だけのサウナなど、ユニークなものもあります。

伝統的な技法をベースに新たな技術を生み出し、ロシアや他の地域のサウナ文化も取り入れ、サウナトリートメントの新たな境地を切り開いていくのです。

 

リトアニアは、サウナだけでなくスパも有名です。

南部にある、ベラルーシ国境近くの街ドゥルスキンカイは、歴史的な温泉地として知られています。

伝統技法も取り入れたハイレベルなスパがあることで知られています。

 

 

いかがでしたでしょうか。

今回は、バルト三国のサウナについて紹介しました。

ぜひ参考にしてくださいね!

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