エストニアは小さな国ですが、実はIT立国として有名なのはご存じですか?
実は、私たちは身近なところでエストニアの技術の恩恵を受けているのかもしれないのです。
エストニアが生んだ功績とは?
何故IT大国になったのか?
電子政府って何?
エストニアのIT事情について紹介していきます。
Contents
なんとあのSkypeの発祥地!
エストニアは、なんと、
知る人ぞ知る音声通話アプリ、Skypeが生まれた国なのです!!
2011年にMicrosoftに買収され現在はその傘下にありますが、元はエストニアのタリンで開発されました。
タリンにあるオフィスは今も技術開発の中心地となっています。
何故IT大国になったのか?
先進国や新興国がIT技術でしのぎを削る中、どうして規模の小さい国であるエストニアが「IT大国」と言われるようになったのでしょうか?
背景には、エストニアという国が背負う事情があります。
考えられる理由を3つ挙げます。
資源が乏しい
エストニアには元々資源があまりありませんでした。
食料も不足がちで、食文化も近年まであまり発達しなかったくらいです。
資源が乏しいと生活に必要なモノや外国に売るモノがあまりないため、知識と情報通信技術を使い経済を発展させるしかありません。
エストニアのIT技術が発展した背景の1つとして、国自体の資源の少なさが考えられます。
独立後のITへの資本集中
ソ連から独立を果たした後、政府はITとバイオテクノロジーに資本を集中させることにしました。
学校へのパソコン導入や無料Wi-Fiの整備、無料のインターネット教室開催など、設備と教育の両面からIT技術の促進を行いました。
独立当初は道路整備など他の課題もありましたが、何よりも優先してIT技術の発展に力を入れました。
新体制に対する国民の柔軟な対応
最後に、政府の新しい政策に対して国民の抵抗が少なかったことが挙げられます。
いくら政府が資本投入を行っても、制度の急激な変化に国民が難色を示したらなかなか推進できません。
しかしエストニアの場合、国民がソ連時代の制度にそこまで執着があったわけでもないようで、政府の資本方針を支持しました。
国民の同意も得て、国全体でIT技術を発展させていったのです。
IT大国のイメージを作った「電子投票制」
IT立国のイメージを作り上げたものは、ズバリ、電子政府でしょう。
今回はその中でも、世界で先駆けて導入された電子投票制度について紹介します。
電子投票について
電子投票とは、その名の通り、インターネット上で行う投票のことです。
電子投票は従来の投票方法にとって代わる目的のものではありません。
投票方法の選択肢を広げるためのものです。
なので、有権者は紙の投票か電子投票か選ぶことができます。
投票の際は、15歳以上の国民全員が持っているIDカードを利用して本人確認などを行います。
投票期間中は、何度でも投票のやり直しをすることができます。
一人一票の原則や秘密選挙の原則などの問題が発生しないよう、システムに工夫がなされています。
いかがでしたか?
今回はエストニアのIT事情について紹介しました。
是非参考にしてくださいね!
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