概要
エストニア語は、エストニアの公用語です。
(因みにいうと、エストニアではエストニア語以外にロシア語も話されています。)
エストニア以外では、アメリカやオーストラリアなど、エストニアからの移民が住んでいる地域で話されています。
エストニアはヨーロッパの中でも珍しく、ウラル語族に属します。
ウラル語族とは、主にロシア中部のウラル山脈付近で話されている言語です。
ウラル語族は絶滅が危惧されている言語も多いですが、エストニア語は話者が100万人と、比較的話者が多い方です。
ウラル語族の言語が多く話されている地域がヨーロッパより東のため、エストニアは時折アジア系の言語と言われます。
しかし実際はアジア系言語との関連性は示されておらず、民族的にも北欧系と東欧系がまじった白色人種です。
フィンランド語との共通点・相違点
エストニア語は、同じウラル語族に属するフィンランド語と最も近いと言われています。
そのため、共通点もあります。
フィンランド語とはどのような点が似ているのか、違うのはどういうところか、いくつか紹介します。
共通点
共通するのは、文字と格変化の数です。
両言語ともに、インド・ヨーロッパ語族でよく使われるラテン文字を使用します。
さて、格変化と聞いたとき、何じゃそれ?と思った方もいらっしゃると思います。
格変化とは、英語で言うI, my,meといった変化のことです。
両言語ともに格変化は14あり、英語やドイツ語といったヨーロッパのメジャーな言語に比べると語形変化が多いです。
相違点 語尾の変化の有無
先程、格変化の数は同じだと書きました。
しかし実際の語形変化はエストニア語のほうが厄介です、、、
フィンランド語は、語形変化の際語尾が変化します。
しかし、エストニア語は語尾の変化に加え、語尾が一部脱落します。
厄介ですね、、
難易度
文法
文法を学ぶにあたっては、障壁を感じる要因がいくつかあります。
語形変化については先程説明しました。
さらに付け加えると、14の格のうち、6つの格は場所を表します。
場所が空間的であるか、平面的であるかという基準と、場所への移動・場所からの移動・存在で語形変化します。
覚えることが多く、日本語との感覚が異なる表現もあるので、面倒に感じる人が多いでしょう。
文字・発音
文字はすぐに慣れますが、発音は種類が多く大変です。
文字は先程も書いたとおり、ラテン文字を用います。時々インド・ヨーロッパ語族の言語にない文字もありますが、だいたいは同じです。
エストニア語の読み方自体はほぼローマ字読みです。
しかし、日本語にない発音がいくつかあります。
更にいうと、語形変化に伴う語尾脱落を補うため、母音と子音の長さが3段階に区別されます。ここもエストニア語学習の障壁になっています。
旅行などで会話してみたいのであれば、フレーズを叩き込むのがよいでしょう。
いかがでしたか?
今回はエストニア語について紹介しました。
是非参考にしてくださいね!
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