ヨーロッパには、ドイツのディアンドルや北欧のものなど、可愛らしい民族衣装がたくさんありますよね。
バルト三国にも、もちろん素敵な民族衣装があります。
今回は、民族衣装を通してバルト三国の魅力を紹介していきます。
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麻のブラウスとミトン
バルト三国の民族衣装に共通して見られるのは、麻のブラウスとミトンです。
特にリトアニアでは、冷涼な気候を活かしたリネン作りが昔から盛んです。
ミトンは、昔から魔除けのために身に付けられていました。
編み込まれている模様は、神話がモチーフになっています。
さらに、それらの模様には、悪霊や病気から身を守る力があると信じられています。
バルト三国には、元々自然信仰がありました。
現在はキリスト教を信仰している人が多いですが、根底には自然信仰が深く根付いているのです。
また、ミトンの形には寒い地方ならではの知恵が詰まっています。
バルト三国のミトンは、親指以外の袋の先の部分が尖った形をしています。
こうすることで、ミトンの中の空気が効率的に循環し、温まるのです。
エストニア

出典:http://ulvikarupostcards.blogspot.com/2010/05/estonia-national-costumes-of-laane.html
エストニアの民族衣装は、地方による違いが一番顕著に現れます。
特に女性物は、婚姻状態によっても身につけるものが異なります。
たいていの地方ではベストを着ますが、女性がベストを着ない地方もあります。
リトアニア

リトアニアの民族衣装は、麻のブラウスの名前に因んでマルシュキニアイとも呼ばれます。
リトアニアは、その冷涼な気候から、昔から良質なリネンの生産地として名を馳せてきました。
ブラウスの名前が民族衣装になっているのも、民族衣装が国を表すものであるからでしょう。
女性の服の構成は、シャツ、ベスト、ロングスカート、エプロン、そしてベルトです。
帽子を被ることもあります。
夏至の頃におこなわれる祭りでは、摘んできた野草で作った花冠をつけます。
ラトビア

ラトビアの民族衣装
バルト三国のうち他の二国は、鮮やかな色合いが印象的ですよね。
一方ラトビアの民族衣装は、白や薄い色で構成されています。
リトアニアと似ているとも言われますが、ラトビアのものからは独特の柔らかい雰囲気が感じられますね。
ラトビアでは、女性の着る肩掛けが特徴的です。
サリーのようなものからポンチョのようなものまで、様々な形のものがあります。
また、肩掛けをサクタで留めます。
サクタは、金属製のボタンのことです。
基本は円形ですが、お祭りの時はハート形のものを付けます。
いかがでしたか?
今回は、バルト三国の民族衣装についてまとめました。
ぜひ参考にしてくださいね!
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