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フィンランドってどんな国?
フィンランドは、ヨーロッパの北東部、ロシアの西側にある国です。
ヨーロッパの中で、日本から1番近い国の1つです。
サウナに入る習慣や、ムーミンなどの可愛らしいキャラクター、洗練されたデザインで有名です。
国内情勢が安定していることもあり、近年日本でも人気が高まっています。
フィンランドの基礎データ
正式国名:フィンランド共和国
面積:33.8万平方キロメートル
人口:約550万人(2017年1月末時点)
首都:ヘルシンキ
言語:フィンランド語、スウェーデン語
宗教:キリスト教(福音ルーテル派、正教会)
通貨:ユーロ
国旗の意味・由来
これがフィンランドの国旗です。
十字のマークはスカンディナビアクロスと呼ばれ、キリスト教信仰を表しています。
それぞれの色には以下のような意味が込められています。
青:湖、空
白:豊かな雪
食文化とその歴史
「フィンランドの食事は不味い。」
こう聞いたことはありませんか?
フィンランドは寒さが厳しくエネルギーを消耗するので、食事はエネルギー補給の手段としてしか考えられていませんでした。
その結果、塩辛い、味付けが簡素など、美味しいとはいえない料理ができあがったのです。
しかし近年、自然の食材を活かした料理がどんどん生まれてきています。
旅先で料理が美味しい店に出会うこともできるでしょう。
フィンランド語は難しいって本当?
フィンランド語は難しいと言いますよね。
確かに、語形変化が非常に多く、文法は複雑です。
しかし、読みと発音は決して難しくありません。
しかも、発音が日本語と似ているので、勉強していると親近感が湧くかもしれません。
実際、フィンランドで、後ろから「オイ!オイ!」と聞こえたので、自分が呼びかけられたと勘違いしたという話もあります(「オイ」は株式会社の意味)。
単語や挨拶のフレーズを覚えることから始めて、もっと勉強したいと思ったら文法にも挑戦してみるとよいでしょう。
サウナ
フィンランドといえば、まずサウナを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
実際、フィンランド人にとってサウナは無くてはならない存在です。
都会から田舎まで全国にあり、公衆サウナだけでなく個人宅用もあります。
最早、日本で言うお風呂の感覚です。
日本のサウナとは違う!?
サウナって暑いしとても乾燥しますよね。
しかし、フィンランドのサウナはスモークサウナというもので、日本のものとは異なります。
火や電気で熱した石に水をかけ、その際に発生する蒸気「ロウリュ」を大切にするのです。
また、フィンランドのサウナ施設は大抵水辺に建っています。
人々は白樺の枝葉で体を叩き、サウナで温まると水の中に飛び込みます。
スポーツ事情
国技
フィンランドの国技は、フィンランド式野球です。
投球のやり方やファウルの判定など、アメリカや日本の野球とは異なる点がいくつかあります。
他の人気のスポーツ
フィンランドでは、アイスホッケーが大人気です。
国内にプロリーグがあり、シーズン中は所属チームが全国で試合を行います。
また、2019年の世界選手権では代表チームが見事優勝しました!!
建築
フィンランドには、世界的にも評価の高い建築物がいくつもあります。
それらのうち20世紀以降に建てられた建物は、「北欧モダニズム」という言葉で表されます。
所謂「モダニズム」の中に、フィンランド独自の要素が取り込まれているのです。
フィンランドの建築物には、はるか昔から自然の素材が使われてきました。
ヨーロッパの他の国から取り入れた文化を、自らの国の気候に合わせて変えていったのです。
このような歴史があったからこそ、「北欧モダニズム」と呼ばれる独自の建築文化が発展したのです。
カレワラ
皆さんは、カレワラが何かご存知ですか?
カレワラとは、フィンランドの国民的叙事詩集のことです。
カレリア地方(現ロシア領)を中心に口承されてきた歌を編纂して作られました。
繰り返し部分が多いため、文章で読むと意味をとるのが難しいです。
しかしフィンランドでは小学校からカレワラについて習い、多くの芸術家たちがカレワラを題材に作品を残しました。
また、カレワラは、その内容からフィンランド人の民族的性格を表す物語だと言われてきました。
主人公たちが困難を乗り越えていく物語は、厳しい寒さの大地で他国に支配されて生きてきたフィンランド人の歴史と重なります。
カレワラは、あらゆる意味で民族の象徴なのです。
サーミ人について
サーミ人とは、北部ラップランドに住む先住民のことです。
「祖父母までの親族のうち、1人でも家庭内にサーミ語を話す人がいること」が定義となっています。
彼らはサーミ語という独自の言語を操り、トナカイ放牧などの伝統的な仕事に従事してきました。
しかし現在はサーミ人の大半が普通のサラリーマンとして生活しています。
かつてはサーミ人が少数派として抑圧されていた時期もありましたが、現在は憲法で、先住民としての立場と権利が保障されています。
いかがでしたか?
今回は、フィンランドについての文化などまとめました。
是非参考にしてくださいね!
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