可愛すぎる!ラトビアのミトンとはどんなもの?

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ラトビアといえば、可愛い街並みや工芸品を思い浮かべますよね。

とくにミトンは、工芸品の中でも特別な存在なんです。

そこで今回は、ラトビアのミトンについて紹介します。

 

【知っておきたい】ミトンと手袋はどう違う?

ラトビアのミトンの話をする前に。

そもそも手袋とミトンの違いってよくわかりませんよね。

ということで、どこが違うのか解説します。

 

まず、この写真をご覧ください。

これは、手袋です。

 

一方、下の写真はミトンです。

違いがわかりましたか?

手袋は5本指がすべてわかれているのに対して、

ミトンは親指とそれ以外の指の2つにわかれています。

 

形の違いで、機能性も違ってきます。

ミトンのほうが、中の熱が逃げにくくなっており、より暖かく感じるのです。

本格的なアウトドア用手袋も、ミトンの形をしたものが多いですよね。スキーやアウトドアをやる人ならわかるはずです。

 

手袋にも良い点があります。

それは、つけたままでも作業しやすいことです。

もちろん素手でやるのにはかないませんが、ミトンに比べれば相当楽です。

ミトンは親指以外を独立して動かせないので、つけたままではできることがだいぶ減ってしまいます。

手袋:5本の指を入れるところが全て分かれている
ミトン:親指とそれ以外の指で、入れるところが分かれている

それでは本題に入りましょう!

 

ラトビアとミトン、驚きの関係

ミトンは、北欧やバルト三国の民芸品としてよく登場します。

とりわけラトビアでは、民芸品の域をこえ、特別な意味をもつものとされています。

 

なんと、北東欧で最古のミトンが発見された国が、ラトビアなんです。

その歴史は、1000年以上にも及ぶと言われています。

 

そしてミトンは、婚礼において特別な役割を果たしていました。

まず、結婚前、男性にプロポーズされたとき、女性がミトンを渡せば、プロポーズ成功を意味します。

そして花嫁は、嫁入り道具としてたくさんのミトンを編みます。

それらのミトンは、花婿の親戚や式の関係者に贈られます。

驚くべきことに、花嫁が編むミトンはすべて柄が異なるのです。

ラトビアにおける編み物の技術の高さがうかがえます。

 

ラトビアのミトンの特徴

ラトビアのミトンというと、まず目につくのは独特の形です。

 

親指以外の4本の指を入れるところは、先が三角形にとがっています。

空気をためやすい構造なので、熱が逃げにくいんです。

編み目の細かさも、保温性アップの秘密の1つです。

とがった指先の部分には、羊の毛が詰まったものもあるんだそうです。

 

指先は冷たくなりがちなので、とても役立ちそうですね。

冬の寒さが厳しい地域の知恵が感じられます。

 

模様

神話や自然がモチーフ

ラトビアミトンのかわいらしいパターン模様は、ラトビア土着の信仰自然がモチーフとなっています。

文様には力がこもっているとされていて、相手に願いをこめて文様を編みこんだミトンを贈っていました。

伝統的な模様は、ミトンだけでなく、民族衣装の腰ひもにも登場します。

可愛いもの好き必見!ラトビアの民族衣装とは?

2019年10月14日

 

現代でも、紙に書いた文様などを、お守りとして持ち歩いたりするそうです。

 

模様編みで保温効果アップ!?

模様編みは2種類以上の毛糸を使うので、実質2層以上の毛糸のミトンができます。

つまり、模様なしにくらべ防寒効果が高いのです。

模様編みにも防寒対策の知恵が使われているなんて、驚きですよね。

 

ラトビアミトンが買えるお店

ラトビアでは、以下の店で高品質なミトンが買えます。

  1. SENA KLETS
  2. TINES
  3. Hobbywool

少々お値段が張りますが、見るだけでも心が満たされますよ!

 

でも、なかなかすぐにラトビアには行けませんよね。

大丈夫です。日本でもラトビアミトンが買える場所があります。

日本のお店だと、リガコレクションが有名です。

なんと、唯一のラトビア公認のお店なんですよ。

ぜひ行ってみてくださいね。

 

ラトビアミトンが編める本

ラトビアのミトンを編む時は、細い糸を使い、細かく目を編んでいきます。

なので、初心者には難しいでしょう。

ここでは、ラトビアの文様をもとにしたミトンが編め、かつ読み物としても良い本をピックアップしました。

ラトビアの手編みミトン(増強改訂版)

ラトビアの伝統的な文様をもとにアレンジしたパターンが載っています。

ミトンの編み方だけでなく、ミトンを編む人々の暮らしや、首都リガの様子が載っています。

編み物をしない人でも楽しめると思いますが、本格的な編み方本とはちょっと違う印象です。

でも、写真はきれいで、眺めているだけでも満足です。

 

ラトビアのミトン

こちらは、ラトビアの民俗学者が書いた本の日本語バージョンです。

地方ごとのデザイン技法が書かれていて、掲載されているパターンは100を超えます。

高価な本ですが、資料的にも価値が高くミトンマニアの方や編み物を本格的にやりたい方には、価格以上の価値が得られると思います。

実際に編むとしたら、中~上級者向けでしょう。

 

 

いかがでしたでしょうか。

今回は、ラトビアのミトンについて紹介しました。

ぜひ参考にしてくださいね!

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